有馬記念
2001年のテイエムオペラオーや2011年のブエナビスタと同じような感じになった今年の有馬記念。
しかし、ゴールドシップはその2頭と比較して世代を代表する馬ではありますが、
ずーっと安定していたというわけではないです。
ただ、ここ数年引っ張ってきた2012年世代がほぼ辞めて、
時代の変わり目だなという意味での世代交代感が強かったかなと。
ゴールドアクターは4連勝で陣営すべてG1初制覇。
アルゼンチン共和国杯は強い競馬でしたが、
強い相手とやっていないということで人気が予想より上がらなかったかと。
内目の枠だったとはいえ、1枠〜3枠の馬は思ったより前に行かずレースも後ろのままだったことから、
吉田隼人の騎乗は褒められていいものかと。
菊花賞で2着に来たときの競馬を見ますと長距離でも上手い騎手だと思います。
実際ローカルではかなり頼れるのですが、
ウチパク、戸崎、短期免許外人が来た煽りをもろに受けた一人かと。
そういう意味でこの勝ちが騎手人生で大きな転換点になるといいなと思いました。
確かウイニング競馬かみんなの競馬か忘れましたが、
生産牧場かなり小さかった記憶がります。
こんな時代にああいう牧場からこんな強い馬が出るとは奇跡だなという感じです。
2着のサウンズオブアースははなみずき賞後勝利がなくとうとう有馬記念でも2着。
印上位の馬でレース前に気持ち前目のポジションと書いたのですが、
予想よりも前にいたなという感じです。
こういう乗り方ができるから大レースでデムーロは勝てるんでしょうし、
騎乗的にノリが逃げてるのでそれをマークした方がいいというところまで
把握してるんじゃないかという気もしています。
来年は古馬王道路線の中心に近いところに位置する馬だとは思いますが、
有馬でも見せたようにかかる面があるのでそこが課題でしょうか?
3着キタサンブラックはノリが上手く逃げたかと。
北村だったらこうはならなかったかもしれません。
まぁ、流石にこの馬の強さは認めないといけないかと。
ただ宝塚は買えても天皇賞春で買えるかと言われると軽視したいのが本音です。
4着マリアライトは大外枠じゃなかったら2着はあったのじゃないかという内容。
正直大外枠ではこれ以上上手く乗れというのは無理ではないかと。
スタミナの裏付けはありましたがこの枠では?と思いましたが、
今ならヌーヴォレコルトやショウナンパンドラと同等の力を持っているといってもいいかもしれません。
人気で負けた馬をピックアップしていくと、
リアファルは展開が向いていただけに故障が原因は残念ですね。
既報の通りの軽傷であればいいのですが。
ラブリーデイは距離とローテを考えるとよく走っている方かと。
中距離では来年も中心でしょうが、
今年のローテの反動が出る可能性もあるのでどこから指導しますかね。
ドバイ遠征はきついんじゃないかという気がしますけど。
ゴールドシップに関しては見せ場は作りました。
まぁ、3歳時なら余裕で差し切っているとも思えますが、
マリアライトのポジションまで捲れればもう少し上位に来れた気がします。
この馬がいたから売上や入場者数も伸びたのがあるでしょうし、
ここまで現役続けて下の世代と一緒に走ったことは賞賛されるべきかと。
種馬としても一頭だけ走って後大外れでいいので面白い馬を出してほしいものです。
来年を展望しますが、ドゥラメンテがどんな状態で戻ってくるのかという面もありますが、
長距離に関しては今日の上位馬が中心となるかと。
ただ、ショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、マリアライトと牝馬はかなり強く、
宝塚記念あたりを牝馬が勝ってもおかしくない状況にもあるかなという印象です。
東京大賞典
サウンドトゥルーの差し切り勝ち。
チャンピオンズカップはかなりロスのある競馬をしていましたから、
今回は頭まであるとは思いました。
本当に今年1年力をつけたなという印象で、
マイルから2000では来年のダート路線の中心となるのではないでしょうか?
何の因果か母父フジキセキなんですよねぇ。
ホッコータルマエは叩き良化型なのでパフォーマンスを上げてきたのですが、
予想より早くコパノが垂れてソラ使う展開になったのが誤算だったのかなと。
言われるほど衰えていないように見えるので、
下の世代が台頭してきたというのが正解じゃないかと思います。
むしろコパノリッキーの方が衰えてるんじゃないか?という気がするんですよね。
前走はともかく今回全く粘りがなかったなと。
チャンピオンズカップ見る限り、クリソライトあたりは今後も絡んできそうですので、
3連覇がかかるフェブラリーSも楽ではないんじゃないでしょうか?
最後にワンダーアキュートはよく走ったと思います。
体重が結構マイナスでしたので渾身の仕上げだったんじゃないかと。
馬券でもお世話になりましたし、本当にお疲れ様でした。