天皇になろうとした将軍―それからの大平記 足利義満のミステリー (小学館文庫)
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 文庫
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実に20年以上前に書かれた本だが、
日本史が好きな人には足利義満の暗殺に世阿弥が関与しているのでは?
という説は興味を持って読めるのではないかと思う。
あえて足利義満→足利尊氏の順番で書かれているが、
尊氏や後醍醐天皇に対する評価は的を得ていると思う。
尊氏は幕府の初代にしてはいい人過ぎた。最も弟の直義は切れ者過ぎたのだが。
そして後醍醐天皇は実に暗愚だということ。
まぁ、現代でいうところのルーピーだったと言える。
太平記というタイトルなのに全く平和ではなく、
むしろ敵が味方になったり見方が敵になったりと無茶苦茶で、
室町幕府設立後の内紛にもスポットを当てた作品をもっと読んでみようと思う。